人の性格と社会について
最近就活中の友人から相談を受けることがしばしば出てきました。自分一人で考えたものと相手から見られたものって違うので、こうして見てあげるって大切かなと思います。
僕自身、性格を見極めるのに結構苦労した身なんですが、ある日こんな本と遭遇しました。
最初に読んだのは1年以上前ですが、今読んでも面白い話もあるので取り上げました。
性格とはなんですか?
そんな問いかけから書かれていました。実際、直線的どころか、平面的でも人の性格を割り振るって難しいと思います。でも、難しくても偏見や不正確な認識を避ける為にも欠かせないところでもあります。
この本では、心理統計学で用いられている「ビックファイブ理論」を鍵にして性格とは何か?を紐解いていました。調べてみると、性格適性検査にも使われている理論らしいです。
この理論では、次の5つの性格特性でどういう人なのかを紐解いています。
• 外向性
→ 活動性が高くエネルギッシュか?
• 神経症傾向(情緒不安定性)
→ 不安やイライラを感じやすいか?
• 開放性
→ 臨機応変な人?空想が好き?
• 協調性
→ 周りの人の幸せを考えたい?
• 勤勉性
→ 計画立ては好き?危険な生活習慣を拒む?
性格そのものは目に見えないモノなので、こうした指標があることでより具体的に見えてくるので理論として重宝されているらしいです。
この本にはこれら5つの要素と実際の性格の連動具合も沢山書かれていましたが、結局のところ、神経症傾向が低く、他の4要素が高いのが社会が求める理想になります。
ただ、これらは全て「自尊感情」「楽観的な考え方」と相関します。
日本人の大衆が持つ考え方とは対なんです。
毎年日本の自尊感情は下がっています。学生に限らず大人もその傾向が出ています。
原因として、個人主義の発想を否定しがちな社会思想が文明の発展と共に実感が増してきてる面が一番大きいです。知能と自尊感情が高い人を社会が求めていても、そんな人は山のようにいるわけがありません。
さらに、日本自体が歴史的観点でみると閉鎖的な社会形成が続いているので、今のグローバルと言ったワードに敵対視する意識も影響しています。
現状、日本が自己肯定感が一番低い国として挙げられています。ネットへの批判的書き込みの多さで納得はしてもらえるかと思います。
それでも、特に新卒の就活生に対しては社会は自尊感情が高い人を求めようとします。コミュケーション能力が高い、主体性がある人を望むと強く主張しています。就活ではその中に飛び込まないといけないという実情もあり、息苦しいものを生み出しているんだと思います。
そこでどうすれば良いか?って話になりますが、無理に執着しなくてもお互いに褒め合える環境が大事かなと思います。どの環境なら良いと思うかは人それぞれ。
僕自身、去年居た環境は合わなさ過ぎて日々辛かったですが、環境が変わっただけで変な気苦労も減ったので大切だと思うんですよね。
今年はコロナウイルスの影響で就活スケジュールが狂ったりと大変だと思いますが、良いところが見つけられるよう陰ながら応援したいですね。
参考↓